2014年12月4日木曜日

ポーランド、14の経済特区

ポーランドには14を数える経済特区がある。

経済特区内では日本企業に向けて特別かつ優先的な条件での経済活動を支援してくれる。
公的優遇支援においては、「新規投資」「新規雇用創出」といった名目で与えられる。

少し前に、筆者はポーランド国内の経済特区の中で最近注目を集めているウッチ市を訪問した。一例として、ここの公的優遇支援レベルを紹介してみるとこうなる。

◇ 小企業の場合:公的優遇支援は投資コストと認められた額の55%まで。
◇ 中企業の場合:投資コストと認められた額の45 %まで。
◇ 大企業の場合:投資コストと認められた額の35%まで。

小企業とは従業員数50人まで、年間売上高が1000万ユーロを超えない企業を指す。
中企業とは従業員数250人まで、年間売上高が5000万ユーロを超えない企業を指す。

                                                            ウッチ特別経済特区のオフィスが入っている建物

日本からはすでに富士通、ニチレイ、武田薬品などがウッチ市に進出を果たしている。
ウッチ経済特区の強みについては後日改めて詳細をお伝えしたいが、筆者が注目をした強みの一つはウッチと中国を繫ぐ直通貨物列車の存在である。ウッチから成都まで平均12日、最長でも14日でコンテナ、パレット、箱での出荷が可能である。ウッチからオランダまでは最短1日、最長2日とウッチのロジ面での強みが圧倒的である。

インフラ工事が進むウッチ

ちなみに、ワルシャワ国際空港からウッチ市までは車で1時間、2015年には電車でも55分で通えるようになる。ポーランド国内の主要都市にも3時間前後でアクセスできる。

ウッチ市は今後の有望な経済特区である。


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